「熊野修験」の姿、伊勢和紙に写し出す 伊勢で写真家森さん作品展 三重

【窓辺いっぱいに展示された幅4メートル、高さ2.7メートルの大作=伊勢市大世古の伊勢和紙ギャラリーで】

【伊勢】三重県玉城町在住の写真家森武史さん(64)の作品展「熊野修験」が、伊勢市大世古の大豊和紙工業伊勢和紙ギャラリーで開かれている。紀伊半島南部の熊野の山中で修行をする修験者(山伏)の姿と紀伊山地の雄大な自然を伊勢和紙に写し出した作品が並ぶ。27日まで。

森さんは長年、熊野古道を中心とした紀伊半島の自然を撮影してきた。20年ほど前からは、熊野の自然の中で修行する修験者らに同行して、その姿を撮り続けている。

会場には、約20年間に撮りためた中から64点を展示。険しい山道を進む修験者の姿や滝行の表情、空撮で捉えた山々、月光下の那智滝などが並ぶ。目をひくのは、木立から差し込む朝日を受けて前進する修験者を写した幅4メートル、高さ2・7メートルの大作。和紙を通した自然光をいかし、窓辺いっぱいに展示した。会場では、森さんの作品解説などを事前収録した映像も放映している。

森さんは「自然と向き合い、己を見つめ直す山伏たちの姿と、和紙の柔らかな風合いに注目して見てほしい」と話していた。