出店やイベント場づくり CFで資金募る 鳥羽の行野さん

【「toBAshare」2階の宿泊施設を紹介する行野さん。3月からポップアップストアづくりに取り組む=鳥羽市鳥羽1丁目で】

【鳥羽】三重県鳥羽市浦村町で宿泊施設を運営する行野慎平さん(36)が、期間限定で飲食店などの出店やイベント、ワークショップを開催できる「ポップアップストア」づくりに取り組んでいる。6月のオープンに向け、3月から拠点となる空き店舗の改修に着手。場づくりを通して地域に貢献することを目指し、改修費用の一部をクラウドファンディング(CF)で募っている。

静岡県でキャンプ場を運営する会社に勤めていたが、仕事で伊勢志摩地域に滞在したことをきっかけに、豊かな自然や食文化、住民らの温かい人柄に魅了され、3年前に鳥羽市へ移住。従業員寮だった施設を改修し、漁師体験もできる一棟貸し切りの宿泊施設「Anchor.(アンカー)漁師の貸切アジト」を令和2年にオープンさせた。

今回は新たな取り組みとして、鳥羽駅から徒歩約5分の市街地にある空き店舗1階を活用し、学生レストランや手芸教室、婚活イベントなど出店者が低リスクでやりたいことに挑戦できる場をつくる。さまざまな人が交流して地域とつながり、情報を発信することで、関係人口の創出や地域活性化につなげる狙いもあるという。

施設は「鳥羽市にある場を共有するための空間」という意味を込め、「toBAshare(トバシェア)」と名付けた。2月にオープンした2階の1フロア貸し切りの宿泊施設も、木製の箱型ベッドやフローリングなど自ら改修。宿泊客からも「仲間とのいい時間を過ごせた」と好評を得ており、行野さんも「苦労した分、喜んでもらえるとうれしい」と笑顔を見せる。

CFは3月28日までで、80万円を募り、キッチンの設備や工事費に充てる。返礼品は浦村カキのセット、一日出店権利、宿泊券などを用意した。

行野さんは「みんなでシェアできる場所としていろんな人に関わってもらいたい。この地域がもっと面白くなればと思い、頑張って改修するので応援してください」と話した。