
【津】三重県津市白山町二本木の市うぐいす図書館はこのほど、同館「おはなしのへや」で大台町の絵本作家、浦中こういちさん(43)の絵本原画展を開いた。地元を拠点に活躍する浦中さんの作品原画を間近で楽しんでもらおうと初めて企画。浦中さんの著作「のりものいっぱい」と「キャベツをもって」の原画計14点を展示している。3月13日まで。火曜日休館。
「のりもの―」の原画は消防車や警察車両、ごみ収集車、バス、パワーショベルなどが色鉛筆とアクリル絵の具で丁寧に描かれている。「キャベツ―」は大きく開けたカバの口に子らがキャベツを差し出す場面などがあり、いずれも絵本の文章と共に紹介している。
浦中さんは実際に車両を取材して描き「きれいに描くだけではなく僕の画風と分かるようにした」と話す。途中でモデルチェンジし一から描き直したため、原画でのみ見られる車もある。
同館の矢守祥子主査(41)は「本になる前の原画を見られる機会はなかなかない。絵本と見比べ楽しんでほしい」と来場を呼び掛けた。