脱炭素へ新分野に挑戦を 四日市でエネルギー講演会

【講演をする細川昌彦さん=四日市市諏訪町の四日市商工会議所で】

三重県内の経済団体などでつくる「21世紀のエネルギーを考える会・みえ」(小林長久会長)は25日、四日市市諏訪町の四日市商工会議所で、地区別講演会を開き、明星大学経済学部教授の細川昌彦さんが「脱炭素社会の実現に向けて~企業と地域はこれからどう行動すべきなのか」と題して講演した。

細川さんは「日本が再生可能エネルギーを見習うべきといわれていたヨーロッパでもエネルギー危機が起こりつつある」と指摘。

偏西風を利用した洋上風力発電が昨年機能しなかったことを例に挙げ、天候に左右されやすい再生可能エネルギーだけに頼ればいざというときにエネルギー不足に陥るため、適切なエネルギーミックスが重要だと説いた。

今後日本が目指すカーボンニュートラルに向け、蓄電池事業や農林水産業、物流など、あらゆる分野での転換が始まるタイミングで新分野に挑戦し、産業も活発化させていく重要性や、中部圏を軸とした水素利用を積極的に進めていくことで、東海圏の産業を活発化すべき、との持論を展開した。

講演会には会場、オンラインでの参加を合わせ、約60人が参加した。同会は脱炭素社会を実現するため、毎年県内3カ所でエネルギーや環境問題をテーマにした講演会などを開いている。