「大湊の造船」の歴史紹介 伊勢で旧市川造船所展 三重

【大湊の造船にまつわる資料や船具などが並ぶ会場=伊勢市のシンフォニアテクノロジー響ホール伊勢で】

【伊勢】かつて造船業で栄えた三重県伊勢市大湊町にあった市川造船所にまつわる資料などを紹介する企画展「旧市川造船所資料展―日本近代造船史に輝く大湊の造船」が、同市のシンフォニアテクノロジー響ホール伊勢で開かれている。27日まで。

大湊は伊勢湾口に位置し、海上交通の要所であったことから、古くから造船の町として栄え、明治から昭和期にかけて数多くの造船所が操業した。

市川造船所は1702年に創業したとされ、明治期には当時の最先端技術をいち早く取り入れて多様な洋式船を建造したが、昭和50年代に衰退。平成18年に廃業した。残された造船にまつわる書類や船具など6万点以上は、旧市川造船所労組から市に寄贈された。

企画展では、寄贈資料の中から主要な55点を紹介。国内初の洋式帆走貨物船の図面の複写や、明治期に造られた日本初のエンジン付き木造漁船の模型、江戸時代の「綱打道具」、昭和後期の船大工道具などを展示し、造船の歴史を伝えている。

企画した市の担当者は「古くから受け継がれた大湊の造船の歴史に触れ、郷土の魅力を改めて知ってもらえたら」と話していた。