「救世観音」新たに誕生 津の四天王寺、開眼法要をライブ配信 三重

【開眼法要を行う倉島住職(右手前)ら(中央奥が救世観音)=津市栄町の四天王寺で】

【津】三重県津市栄町の塔世山四天王寺(倉島隆行住職)がクラウドファンディングで完成させた「救世(ぐぜ)観音」の開眼法要が22日、同寺であった。関係者約40人が新たな観音様の誕生を見守り、法要の様子はライブ配信された。

同寺を建立したとする聖徳太子の1400年大遠忌に合わせ、8年前に樹齢100―300年の木曽ヒノキを入手。油分を抜き乾燥させて3年前に制作を始め、京都の仏師冨田珠雲さん(46)と津市の金属工芸作家何惠娜さん(42)が2年半かけ、完成させた。

同観音は高さ約60センチの寄木細工で左手に団扇(だんせん)を掲げ、右手を柔らかく伸ばした姿。多くの人と縁を結ぼうと昨年10月に費用の支援をクラウドファンディングで呼び掛けたところ全国ののべ91人から206万円が集まり約2週間で目標を達成した。銀の装飾に使った宝石や真珠も寄付によるという。

倉島住職(45)は開眼の儀式の後観音経を読経し「コロナで心が暗くなる中、他者を思いやる日本人の『和の心』を思い出してほしい。お参り頂き希望の光を受け取って」と話した。

同観音は今後本堂内に安置される。