志摩市一般会計260億円 新年度予算案「新しい価値観へ挑戦」 三重

【当初予算案について説明する橋爪市長=志摩市役所で】

【志摩】三重県志摩市は22日、令和4年度当初予算案を発表した。一般会計は対前年度比2・2%増の総額260億2671万円で、新市合併以降では過去3番目の予算規模。橋爪政吉市長は「新しい価値観への挑戦予算」と特徴付けた。25日開会の市議会3月定例会に提出する。

第二次総合計画に向けた三つの重点項目として、防災・減災対策の加速▽地域産業の復活▽子育て環境の充実―を挙げ、併せて新型コロナウイルス感染症対策の充実強化を強調した。

歳入は、コロナ禍で落ち込んだ前年からやや回復傾向を見込み、市税が対前年度比2・6%増の55億7185万円。地方交付税はオリンピックホストタウンの経費縮小などに伴い1・9%減の93億円。市債発行は44・0%増の2億1075万円で、四年度末の市債残高は202億8134万円となる見通し。

一般財源の不足に伴い、財政調整基金から4億9100万円を取り崩した。四年度末の同基金残高見込み額は27億4675万円となる見込み。

歳出は、合併特例債の償還から公債費が減少。人件費、扶助費と併せた義務的経費総額は3・9%減の138億665万円とした。投資的経費では、磯部ふれあい公園施設改修事業や畦名地区津波避難タワー建設事業費の増額などを見込み、93・6%増の21億5070万円とした。

防災や減災に向けた主な事業として、トンガの海底火山噴火に伴う津波を受け、今後の災害発生に対する備えとして市内沿岸7カ所に災害時監視用ライブカメラを設置する費用として927万円を計上。また防災道の駅に指定された「道の駅伊勢志摩」の防災倉庫整備事業に445万円、津波浸水区域内の志摩消防署志摩分署と磯部分署の高台移転事業費に6050万円をそれぞれ計上した。

また磯焼け対策事業として、ウニなど食害生物の駆除や御座、浜島の分布調査、藻場造成に向けた費用助成として579万円を計上。伊勢や鳥羽、南伊勢町との広域観光圏での消費拡大に向けた広域連携観光活性化推進事業に3330万円、伊勢エビなど市の食材を使った特別な献立を年3回提供する「記憶に残る給食事業」に600万円を計上した。

このほかの主な新規事業は次の通り。

「本庁舎照明設備LED化改修事業」温室効果ガスの排出抑制に向けた照明器具のLED化=146万円▽「路線バス運行維持事業」志島循環線と安乗線の路線バス再編成に向けた調査費=104万円▽「インフルエンザ予防接種無償化事業」生後6カ月―15歳以下と高齢者の予防接種無償化=3624万円▽「畦名排水機場排水ポンプ改良事業」経年劣化に伴う更新費用=1548万円▽「農村地域防災減災事業」決壊の恐れがある農業用ため池の調査費=7422万円▽「マガキ稚貝購入補助」へい死による養殖業者の負担軽減=400万円▽「買い物利便性向上事業」買い物弱者に配慮した移動販売や送迎サービスなど利便性向上につながる開業資金や備品購入を補助=600万円▽「重層的支援体制整備事業」引きこもりの社会参加支援など福祉向上に向けた支援チームの構築=2031万円。