静寂のおはらい町、鉛筆で描く 伊勢で瀬古さん作品展

【「静寂のおはらい町」がテーマの作品と瀬古さん=伊勢市宇治今在家町の茶房山中で】

【伊勢】三重県伊勢市宇治今在家町の茶房山中で、南伊勢町五ケ所浦の絵画愛好家、瀬古久司さん(68)の鉛筆画展が開かれている。3月31日まで。2月17、18、25日、3月の木・金曜日は休み。

59歳の定年を機に絵を描き始めた瀬古さんは、写実的な表現をモットーに濃さの違う2種類の鉛筆や36色の色鉛筆を使って濃淡をつけ、立体感を出した作品を制作。地元を中心に伊勢志摩の風景を現場でスケッチし、写真を撮影して自宅で4-5日かけて仕上げている。

10回目となる同展は「静寂のおはらい町」がテーマ。新型コロナウイルス感染拡大を受け、緊急事態宣言が発令されたおととし、いつもはにぎやかな伊勢神宮内宮前のおはらい町に全く人通りがなく、今まで見たことのない風景を目にし、題材に選んだという。

その時のスケッチと写真を基に、木戸の閉まった老舗和菓子店や土産物屋、参拝者のいない内宮宇治橋など22点を細やかに描写し、ノスタルジックな古い街並みを鉛筆独特の柔らかいタッチで表現した。

瀬古さんは「普段は見られない静まりかえったおはらい町を見てもらえれば。今後も漁村や農村、古い建物を楽しみながら描き続けたい」と話した。