四日市時代の山口誓子にスポット 生誕120年企画展

【作品を鑑賞する来館者ら=四日市市安島の市文化会館で】

【四日市】戦後の日本を代表する俳人山口誓子(明治34年―平成6年)の生誕120周年記念の企画展「山口誓子と四日市」が15日、三重県四日市市安島の市文化会館第二展示室で始まった。3月20日まで。第2月曜を除く月曜日は休み。入場料は大人200円、大学・高校生百円、中学生以下無料。市文化まちづくり財団主催。

山口誓子は京都で生まれ、東大法学部を卒業。病気療養のため、昭和16年から約12年間を四日市と鈴鹿で過ごした。その間、句会を開き句作と弟子の指導に努めた。生涯で17巻の句集を発行、92歳で亡くなるまで日々句作に励んだ。昭和51年勲三等瑞宝章受章、同62年芸術院賞受賞、平成4年文化功労者として顕彰された。

四日市時代に詠んだ多くの俳句や直筆の書簡、作詞を手掛けた市内と菰野町の小中高6校の校歌の楽譜など約70点を展示。大四日市まつりのからくり人形を詠んだ「大入道天を仰いで天に告ぐ」を揮毫(きごう)した縦横1・2メートルの幕、句集「星恋」をしたためた一曲二双びょうぶ、市内8カ所に残る句碑の写真と句を記した色紙などが並ぶ。

同市西阿倉川の井上敦子さん(79)は「師事していた山口先生の姿が思い出されて懐かしかった」、同展担当者は「戦中戦後の激動の時代を生きた文化人の足跡から、当時を振り返っていただけたら」と、それぞれ話していた。