一般会計は682億4500万円 鈴鹿市新年度当初予算案

【新年度予算案について説明する末松市長=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市は14日、令和4年度当初予算案を発表した。一般会計は682億4500万円で前年度比5・5%増、当初予算としては3年連続過去最大を更新した。

特別会計などを含めた全体の予算総額は、前年度比2・6%増の1094億641万8千円。

同日の臨時記者会見で、末松則子市長は「鈴鹿の未来に向かって∞(無限)に輝く次世代育成予算」と命名し、「ウイズコロナ、アフターコロナを切り開き、鈴鹿の未来に向かって、無限の可能性を持つ子どもたちや若い人たちなど、次世代の育成を最重点とした」と述べた。21日からの同市議会2月定例議会に上程する。

歳入のうち、全体の40・8%を占める市税は、個人所得の増加と企業収益の動向から個人市民税、法人市民税はいずれも増収を見込むほか、固定資産税についても新築家屋の増加や設備の新規投資により増収見込みで、全体では4・3%増の285億3043万5千円を計上する。

不足分を補うため、繰入金として財政調整基金から25億円、地方債減債基金から4億円を計上する。令和4年度末の各基金の残高見込みの合計額は約51億円。

市債の借入額は、62億9910万円で前年度比27・9%の増加。令和四年度末の借入残高は前年度比4・2%増の506億1417万7千円を見込む。

ふるさと納税「すずか応援寄付金」は、2億7146万7千円を28事業で活用する。

歳出は、子ども医療費の現物給付対象者を現在の未就学児までから、中学生までに拡大するとともに、令和5年度から所得制限を徹廃するためのシステム改修費として6億8111万8千円▽市内医療機関の看護士確保と定着に向け、鈴鹿医療科学大に在籍し看護士を目指す新三年生五人を対象に、奨学金を2年間で計288万円貸与する事業に720万円▽老朽化に伴う文化会館の長寿命化を図るための施設整備費に8億1579万6千円▽市立大木中学校の増改築工事に13億116万9千円▽市制80周年記念事業として、キックオフイベントなどに920万円―などを計上する。

そのほか、新型コロナウイルス感染症対策関連として、同市臨時外来検査センターの管理運営費に1億3291万1000円など、計約2億4300万円を充てる。

総事業数は1074事業で、そのうち新規事業は29事業となる。

主な事業は次の通り。
◆令和四年9月から公立幼稚園と小中学校を対象にした学校給食費の公会計化実施に伴う食材費などの学教給食費管理費に5億6106万6千円。
◆65歳以上の要介護認定を受けていない人を対象に、フレイル予防プログラムの実施後の身体の状態の数値化で、意識啓発と継続した取り組みを支援在宅高齢者等支援事業費に200万円。
◆市事業の二酸化炭素排出量削減のため、民間事業者と共同出資で地域新電力会社を設立する地域新電力会社設立事業費に511万5千円。
◆LINEを活用した市政情報発信費に172万7千円。
◆一一九番通報時に火災や事故などの状況をスマホで撮影し、映像で伝えるシステムの導入費に3110万4千円。
◆AGF鈴鹿陸上競技場を第三種公認の陸上競技場として更新するための整備に1億5800万円。
◆児童虐待やDV対策の支援事業として、支援対象児の家庭に食料を届け家庭でも見守りの様子を実施する取り組みに3299万4千円。