平和のシンボル「陽光桜」知って 鳥羽で高野さんが「陽光桜染展」 三重

【陽光桜の枝から抽出した染料で染め上げた作品を紹介する高野さん=鳥羽市鳥羽の「鳥羽大庄屋かどや」で】

【鳥羽】愛媛県東温市出身の故高岡正明さんが平和のシンボルとして開発した陽光桜。桜に込められた思いを自身の作品を通じて伝えようと、三重県玉城町原の草木染作家、高野葉さん(67)が鳥羽市鳥羽の観光交流施設「鳥羽大庄屋かどや」で「陽光桜染展」を開いている。3月2日まで。火曜休館。

高野さんは高岡さんの息子・照海さんと出会い、元教員の高岡さんが戦争で亡くした教え子への鎮魂や世界平和を願って桜を開発した経緯と、高岡さんの遺志を照海さんが引き継ぎ、世界各国に無償で桜を贈り続けていることを知って感動。5年前から照海さんが育てる陽光桜を使った作品制作に取り組んでいる。

3回目となる同展には、陽光桜の枝から抽出した優しい桜色の染料で綿や麻、絹を染め上げた15点を出展した。染め布に8時間かけて桜模様の型染めを施した長さ13メートルの作品のほか、実用的なショールやブラウスドレスなども並ぶ。

今回は初の試みとして、高野さんが陽光桜誕生の地・東温市河内地区や約千本の陽光桜が植えられている志摩市の横山展望台で撮影した写真と書作品九点も展示。中でも、高岡さんが最初に植樹した桜の木とピンク色の花びらがじゅうたんのように広がる情景を伊勢和紙にプリントし、「天に」という言葉をしたためた掛け軸風の作品が目を引く。

高野さんは「染めだけで表現できないことを伝えようと、写真を展示し書に思いを込めたので、ぜひ見てもらいたい」と話した。

20日午後2時から「桜物語」の朗読とピアノライブを開催する。