自動運転タクシー、桑名で初の実証実験 ゴーグルつけ試乗 三重

【専用ゴーグルを付けタクシー型自動運転車両に乗車する伊藤市長(奥から2人目)=桑名駅で】

三重県桑名市によるタクシー型自動運転車両の初めての実証実験が9日、市内で始まった。13日まで、公募で集まった市民約100人を対象に試乗が行われ、乗り心地や安全性、移動連動XR(仮想現実・拡張現実)のコンテンツについて検証する。

実証実験には、高精度三次元地図を提供するアイサンテクノロジー(名古屋市)や自動運転システムを開発するティアフォー(名古屋市)、自動運転専用保険を提供する損保ジャパン(東京都)、移動連動XRコンテンツを提供するシナスタジア(名古屋市)の4社が参画した。

実験に観光的要素を盛り込んでいるのが特長。専用ゴーグルをつけて移動することで、車の位置情報と連動した桑名の観光や物産コンテンツをXR映像で楽しめる。

車両にはトヨタ社製「JPN TAXI」を使用。レベル0から5まで6段階ある自動運転化レベルのレベル2(部分運転自動化)で、三重交通のドライバーが運転を補助。桑名駅東口バスロータリーから柿安コミュニティパーク駐車場までの全長約1・4キロを往復で走行する。

この日は、桑名駅で出発式があり、伊藤徳宇桑名市長が専用ゴーグルをつけてタクシーに試乗。

試乗後、市長は「非常にスムーズだった」と乗り心地を語り、「自動運転が社会で実装できれば市民の移動に対する満足度も上がると思うので、一日でも早く実現できるよう頑張っていきたい」と話した。

桑名市では将来、高齢化による運転手不足が懸念される中、生活のための移動手段として、公共交通への自動運転車両導入を令和元年度から検討。これまで元年6月と同2年9月、自動運転バスで市内を走行し実証実験を行ってきた。