リニア見据え、地域づくり 三重県推進本部が初会合

【リニア推進本部の看板を掲げる一見知事(左)と東さん=県庁で】

リニア中央新幹線の開業を見据えた地域づくりを進めるため、三重県は8日、県幹部らでつくる「リニア推進本部」の初会合を開いた。亀山市が提出した県内駅候補地の3案について、アクセス性や将来性など、三つの観点で評価することを確認した。

県によると、一見勝之知事を本部長とし、副知事、戦略企画部長、地域連携部長、県土整備部長で構成。来年度中にも候補地への評価をまとめ、関係団体でつくるリニア建設促進県期成同盟会に伝える方針。

この日の会議では、亀山市が提案した駅の候補地について、県全域からのアクセス性▽地理的なメリットを生かした需要の創出▽将来にわたって県が発展する可能性―の3点を軸に評価することを確認した。

一見知事は会議で「リニアは観光でも産業でも、県の発展にとって重要な切り札となる。江戸時代に栄えた東海道の宿場町を取り戻せる機会。南部も含めた県全体の発展に向けて議論したい」と述べた。

その上で、市町や経済団体の意見を聞きながら県内駅候補地の評価を進めるよう幹部らに指示した。「駅位置という限定的な議論ではなく、新しい産業の育成など、大所高所から議論したい」と語った。

また、水野宏治県土整備部長は亀山市内の県内駅について「鉄道での乗り継ぎは厳しい」と指摘した上で「いかに高速道路と連絡するかが重要。アクセス性について、しっかりと検討したい」と述べた。

会議の後、一見知事は推進本部の看板を地域連携部に掲げた。看板を書いた県立津高2年で書道部の東桃永さん(17)も同席。「木に字を書くのは初めてだったけど、うまく書けて良かった」と話していた。