母遺体遺棄し年金詐取、息子に有罪 三重・津地裁判決

実母=当時(78)=の遺体を遺棄し年金をだまし取ったとして、死体遺棄と詐欺の罪に問われた津市の無職駒田幸則被告(54)の判決公判が2日、津地裁であり、檀上信介裁判官は懲役2年6月、保護観察付き執行猶予4年(求刑・懲役2年6月)の判決を言い渡した。

檀上裁判官は判決理由で、詐欺について「実母が受給していた年金を引き続き受給しようと、1年以上にわたって実母が死亡した旨をあえて届けることなく年金をだまし取った」と指摘。死体遺棄については「発見を妨げるべくセメントを流し込むなど、死者の尊厳を損なう悪質な犯行」と非難した。

一方、駒田被告が詐欺の被害相当額のうち日本年金機構に100万円を返還し、返還を求められている分について全額返済すると誓約していることなどから執行猶予付き判決とし、更生に万全を期すため保護観察を付けた。

判決によると、令和2年8月中旬ごろ、同居中の母が自宅で死亡していることに気付いたが、死亡を届け出ず、同8月下旬ごろ、土の中に遺体を埋め、セメントを流し込むなどして遺棄。同10月から3年10月までの間、7回にわたり、母名義の口座に振り込まれた年金計約135万円をだまし取った。