県民参加型予算「継続望む」 監査人、県民投票も評価 三重

三重県包括外部監査人の神谷研税理士は2日に提出した昨年度分の監査結果で、県民の意見を当初予算案に反映する県民参加型予算(みんつく予算)について「継続を望みたい」との意見を記した。

監査結果は県民参加型予算を「全国的にも稀有(けう)で非常に英断の必要な予算成立制度」と評価し、継続を要請。事業に採用されなかった県民の提案や意見を反映する機会がないことを指摘し、改善を求めた。

一方、県は県民参加型予算に合わせて導入した県民投票を「投票の少なさ」などを理由に令和4年度当初予算案の編成では取りやめた。「みんつく予算」の愛称も今回の予算編成では使用を控えている。

神谷氏は記者会見で、昨年度当初予算編成の県民投票者が約2千人に上ったことを「相当な数。参加者意識がある」と評価した上で「せっかく意見が寄せられても、うまく生かされていない」と指摘した。

また、県当局から「既に県民参加型予算を見直し、県民の声を吸い上げる形にした」との報告を受けたとしつつ、県民投票を実施していないことは「(県当局から)聞かされていなかった」と説明した。

神谷氏は「もし(県民参加型予算が)縮小されているのであれば残念に思う。県民投票も進めていけば良いと思う」と述べた。みんつく予算の愛称についても「印象は悪くない」と語った。

県民参加型予算を担当する財政課は「県民の声を適切に県政に反映する方法を引き続き検討しなければならない」と説明する一方、県民投票を復活させる考えは「現時点ではない」としている。