外部団体へのチェック甘い 三重県包括外部監査、個人情報のずさんな管理も

【記者会見で、包括外部監査結果を発表する神谷氏=県庁で】

三重県包括外部監査人の神谷研税理士は2日、昨年度の包括外部監査結果を県に提出した。負担金を支出している外部団体の事業に対するチェックの甘さなどを指摘したほか、地域の事務所では個人情報のずさんな管理も浮かび上がった。

県によると、包括外部監査は年度ごとにテーマを設けて実施している。今回は「防災・減災」の事務を対象に監査。防災対策部、県土整備部、農林水産部に対し、7件の指摘と22件の意見を出した。

監査結果は、県が三重大と共同で運営する「みえ防災・減災センター」について、事業の効果を検証したことを示す資料がないと指摘。「県が予算の半額以上を負担した効果を十分に把握していない」とした。

また、実地監査の対象とした9つの建設事務所と農林水産事務所では、入札に参加した企業が雇用する技術者らの健康保険証の写しを、黒塗りにせずに他の書類と一緒にファイルにとじていたと指摘した。

このほか、避難所での感染防止対策を目的に購入した簡易エアマットや間仕切りが中勢の防災拠点(鈴鹿市)には備蓄されていないと指摘。「大規模災害発生時に迅速な運搬が可能かが懸念される」とした。

この日、神谷氏が県庁を訪れ、一見勝之知事に報告書を手渡した。一見知事は「執行に重きを置く行政はチェックが甘くなりがち。外部に厳しく見てもらうことが大事。早いタイミングで改善したい」と述べた。