旧多度職員住宅を売却へ 未利用財産の活用で三重県

【旧多度職員住宅(県提供)】

三重県は31日、旧多度職員住宅(桑名市多度町)の土地と建物を一般競争入札で売却すると発表した。最低売却価格は1291万円。築48年だが、リノベーションへの需要が高まっていることを踏まえて解体せずに売却することにした。来月中に入札を実施し、年度内の売却を目指す。

県によると、土地は約1140平方メートルで、市が所有している。旧職員住宅は延べ約600平方メートルの鉄筋コンクリート造3階建て。72平方メートルの小屋もある。市街化調整区域にあり、建て替えはできないという。

警察職員の寮だったが、平成27年度以降は使用していなかった。昭和48年の建築で老朽化しているため、当初は「解体もやむなし」と判断したが、解体に約3700万円を要する見込みだった。

一方、建物を大幅に改装して機能性や価値を高めるリノベーションがブームとなっていることを踏まえ、そのままでの売却を決定。県内でも公務員宿舎が民間の寮に生まれ変わったケースがあるという。

「最近になって外部からリノベーションを想定した問い合わせが入るようになった」と県の担当者。「ひょっとすると落札してもらえるかもしれない。まずは入札を実施して対応を考えたい」と話している。

入札には電子調達システムへの事前登録が必要。来月18日までに入札参加資格に関する申請書を県に提出し、同25日までに入札する。問い合わせは管財課=電話059(224)2137=へ。