過去最多599人感染、1人死亡 三重・新型コロナ 陸自寮でクラスター

【臨時の記者会見で、感染防止対策の徹底を呼び掛ける一見知事=県庁で】

三重県は26日、未就学児から90代までの男女計599人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。昨年8月26日の515人を上回り、153日ぶりに過去最多を更新した。

県によると、新型コロナへの感染が判明して入院していた県内の90代女性が25日に死亡した。感染判明時は無症状だったが、その後に症状が悪化した。県内感染者の死者は170人となった。

県は隊員13人の感染が判明していた陸上自衛隊明野駐屯地(伊勢市)の寮で県内122例目のクラスター(感染者集団)が発生したと認定。共同生活などを通じて感染が広がったとみている。

一方、明野駐屯地では13人の他にも隊員6人の感染が判明しているが、県は13人との接触がないことなどを踏まえて「クラスターとの関連はなく、別の感染経路と考えられる」としている。

同じくクラスターが発生していた青山高(津市)の寮でも新たに生徒3人の感染を確認。3人とも当初の検査結果は陰性だったが、発症を受けた再検査で陽性に。寮の感染者は19人となった。

このほか、県内の幼稚園では26日発表の新規感染者を含めて園児や教諭ら28人の感染が判明している。県はクラスターが発生した可能性もあるとみて園内での接触者調査を進めている。

26日現在の病床使用率は34・3%となり、前日から2・8ポイントの上昇。自宅療養者は前日比393人増の2848、宿泊療養者は3人減の113人、重症者は前日と同じ1人となっている。

新規感染者は四日市市で96人、津市で94人、鈴鹿市で90人、桑名市で69人、伊賀市で46人、名張市で43人、伊勢市で28人、松阪市で26人、いなべ市で21人、亀山市で16人、菰野町で15人、川越町で8人、志摩市と玉城町で7人ずつ、東員町と紀北町で6人ずつ、明和町で5人、木曽岬町、鳥羽市、県外で3人ずつ、度会町、南伊勢町、非公表で2人ずつ、朝日町で1人。

このうち290人は、既に判明している感染者との接触が確認されている。残る309人については、今のところ感染経路が分かっていない。県内の感染者は延べ1万9407人となった。

一見勝之知事は26日の記者会見で、新規感染者数が2月上旬にピークに達するとの見通しを示しつつ「対策をしなければ、どんどんピークが後になる」と述べ、マスクの着用などを徹底するよう呼び掛けた。

一見知事は新規感染者が過去最多を更新した時期が当初の想定よりも遅くなったことについて「県民が注意して予防に努めているおかげ。三重県民の慎重な性格が良く出ていると思う」と語った。

21日から24市町の飲食店を対象に実施している営業時短要請は「過去最多を遅らせる効果があった」と分析。時短要請の対象地域については「感染が広がっているようなら追加も考える」と語った。

また、県内で確保している宿泊療養施設のうち、新たに2施設を月内に稼働させる考えを示した。これにより、県が確保している5つの宿泊療養施設(計665室)は全て稼働することになる。