外城田川氏「予想以上に反響」 本紙連載小説「天の原」振り返る

【約8カ月にわたる連載小説「天の原」が完結した外城田川氏(右)と小林社長=津市本町の伊勢新聞社で】

三重県玉城町出身で元新聞記者の小説家、外城田川忍氏(72)が25日、津市本町の伊勢新聞社を訪れ、昨年6月から約八カ月にわたって本紙に連載し21日に全157回で完結した小説「天の原」を振り返った。

同連載は主人公の男女が出雲大社の秘密に迫り邪馬台国の比定地を探索する歴史ロマンミステリー小説。自身が現地取材で撮影した写真が挿画になった。

初の新聞連載を終え、外城田川氏は予想以上に反響があったとして「連載を読んで(小説の舞台の)稲佐の浜に行った人がいる。『写真を一緒に撮って』と言われたり、改めて新聞の力はすごいと思った」と振り返り「8カ月の連載で多くの人に声を掛けられ次の作品への勇気をもらった。感謝している」と述べた。

現在執筆中の作品にも触れ「織田信長の次男、信雄の話を書いている。『ばか殿』と言われているが松ケ島城の古墳を見るといかに頭が良かったかが分かる」と語った。

小林社長は「新聞連載は毎日ベストセラーを出しているのと同じ。また連載して下さい」と激励した。

外城田川氏は早大商学部卒後産経新聞社に入社。定年退職後平成28年に故郷の玉城町に移住し執筆活動をしており「鳥名子舞」「勝田街山壱楼」「大岡越前守ビギニング」の3作をいずれも伊勢新聞社から出版している。