28日に常設展示再開 鈴鹿の佐佐木信綱記念館

【展示資料の陳列作業をする田中さん=鈴鹿市石薬師町の佐佐木信綱記念館で】

【鈴鹿】令和元年9月の豪雨による雨漏り被害のため、展示室を閉室していた鈴鹿市石薬師町の佐佐木信綱記念館はこのほど、改修工事などを終えた。28日、約2年4カ月ぶりに常設展示を再開する。入館無料。

市によると、屋根にたまった雨水が配電盤の線などを伝って資料室に漏れたという。展示資料は一部濡れたが大きな被害はなく、市郷土資料室などで保管していた。

令和2年2月から屋根の防水改修工事や館内の内部修繕工事、令和3年には空調設備更新工事、LED照明工事を実施。12月下旬に完了した。

同館は昭和63年に開館。資料室は約81平方メートルで、市が所蔵する関係資料1624点のうち、約100点が常設展示として並ぶ。

展示は閉室前と同様の配置にした。「信綱の生涯」「信綱の功績」「文豪との交流」の3章で構成し、第1回文化勲章受章者として、日本画家横山大観や小説家幸田露伴とともに写った写真と勲章、第1歌集「思草」など、貴重な資料の数々が並ぶ。

再開を前に、市文化財課の学芸員田中里美さん(39)が連日、展示資料の陳列作業に励む。「ようやく資料室を再開することができる。信綱の生涯や功績など、多くの人に知ってもらえれば」と話していた。

佐佐木信綱(1872―1963年)は同町出身の歌人、国文学者。