音声案内アプリを実証実験 伊勢市、視覚障害者向け 三重

【ナビレンスの使用イメージ。スマートフォン端末をコードにかざすと音声で情報を案内する=伊勢市役所で】

【伊勢】三重県伊勢市は20日の定例会見で、音声案内アプリ「Navilens(ナビレンス)」を使った視覚障害者向けの実証実験を実施すると発表した。県内では初の試みという。

同アプリはスペインの民間企業と大学が共同開発した音声案内システム。あらかじめ位置や周辺状況などの情報を登録した「ナビコード・タグ」と呼ばれる黒や青、黄、ピンクの四角形を組み合わせた図柄を印刷して壁や柱などに掲示し、アプリを登録したスマートフォンなどの端末をかざすことで、次のタグまでの距離や階段の有無といった情報を音声で確認できる。

【図形を組み合わせたナビコード・タグ(伊勢市提供)】

端末と距離が開いた状態でも焦点を合わせることなく認識でき、素早く読み取れることが特徴といい、国内では静岡県長泉町の「ヴァンジ彫刻庭園美術館」など民間施設で試験導入されている。

市視覚障害者福祉会の協力を受けて30日に予定している実証実験では、市役所1階正面玄関から隣接する東館1階高齢・障がい福祉課窓口に向かう約50メートルの距離に数メートル間隔でタグを設置。視覚障害者にアプリを体験してもらい、問題なく目的地にたどり着けるかを実験する。

鈴木健一市長は「情報のバリアフリー化とサービス充実に向けてアンテナを高くして活用していきたい」と期待を寄せた。