
【亀山】パリで活躍するパティシエ青木定治氏と、三重県の亀山ブランド認定商品「紅茶」(べにほまれ)の生産農家「伊達丸亀製茶」(同市辺法寺町)の伊達亀嘉さん、妻エリンダ幸江さんは18日、亀山市役所に櫻井義之市長を表敬訪問し、同製茶が生産した茶葉を材料として青木氏が手掛けた新作ショコラ「ボンボン テ カメヤマ」を披露した。
青木氏(53)は、お菓子の本場パリに拠点を置く「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」のシェフパティシエ。日本人として世界で最も注目されているパティシエの一人。
一方、伊達さん(68)は、茶生産農家の二代目としてこれまで、全国茶品評会で農林水産大臣賞や国産紅茶グランプリなどを受賞。市は令和3年、「亀山べにほまれ紅茶」を市のブランド品として認定した。

新作のショコラは、青木氏が同製茶の紅茶、抹茶、緑茶、ほうじ茶、秋番茶、青い茎茶「かりがね」の6種類を材料に1個ずつレシピを考え、パリのスタッフが試作を重ねて商品化した。
青木氏は「良質な茶葉ならではの香りとカカオの味が楽しめる上品なチョコレートに仕上げた」と語った。
櫻井市長は「最も著名な青木シェフに亀山の茶葉を選んでいただき感謝します」と述べた後試食し、「これまで味わったことのない食感」とし、「まろやかでほのかなお茶の香りが絶妙でおいしい」と話した。
新作ショコラは一口サイズで6個入り3240円(税込み)。20―2月14日まで名古屋市中村区のジェイアール名古屋タカシマヤである、世界中のショコラが集う祭典「アムール・デュ・ショコラ」で限定販売するほか、同社オンラインでも購入出来る。
亀山市地域ブランド評価委員で同タカシマヤ広報担当の犬飼奈津子マネジャー(42)は「亀山の茶葉と青木氏との橋渡し役をした」といい、「商品を販売することで、全国の人たちに亀山茶を知ってもらえれば」と話していた。