実績に裏付けられた支持 多気町長選・無投票当選の久保氏

 【解説】現職の久保行央氏が無投票で4期目の当選を決めた。平成22年に新人5人の激戦を制して初当選して以降、3回連続の無投票となった。

対抗馬不在の背景には、クリスタルタウン工業ゾーン全区画への企業進出や、誘致した大型商業リゾート施設「VISON」開業など実績に裏付けられた支持があるとみられる。

VISONを拠点に6町と企業で取り組む三重広域連携スーパーシティ構想は最先端技術を活用し、六町共通の課題解決に当たる。すでに国のスマートシティ事業の採択を受け、デジタル地域通貨の活用やオンライン診療を進めている。久保氏は公約の最初に「スーパーシティ・バイオマス構想の具現化」を掲げている。

また、松阪牛の生産地であり、令和2年度のふるさと納税の寄付額は県内3位と健闘している。

しかし、昨年6月には職員がふるさと納税のチラシなどを架空発注して取り消し、返金を自分の口座へ振り込ませる詐欺で逮捕されている。信用を築くのは大変だが、失うのはすぐだ。長期政権では士気が緩みがちになる。

選挙の試練を経なかったが、緊張感をもって町政運営に当たってほしい。