新型コロナ206人感染 三重県知事会見、「まん延防止」要請準備

【臨時の記者会見で、まん延防止等重点措置の要請に向けた準備を進めると表明する一見知事=県庁で】

三重県は15日、未就学児から80代までの男女206人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。新規感染者が200人以上となるのは2日連続。一見勝之知事は臨時の記者会見で「今から人流を抑えないと医療体制が相当に厳しくなる」と述べ、飲食店への営業時短要請を含めた「まん延防止等重点措置」を政府に要請する方向で準備を進めると表明した。

県は17日の対策検討会議で重点措置の要請を正式に決めた上で、営業時短要請の対象地域や短縮の時間などを検討する。重点措置が適用されない場合は、県独自に緊急警戒宣言を発出する方針。

一見知事は会見で、週明けにも一日当たりの新規感染者が過去最多の515人を超える可能性を示唆した。「場合によっては新規感染者が1000人を超える可能性もあるだろう」との見方も示した。

その上で、第五波の感染状況を踏まえて「時短要請が早ければ感染のピークが下がる」とし、近く飲食店への営業時短要請を実施すると説明。不要不急の外出を控えるよう県民に呼び掛けた。

一方、ワクチンの接種証明や検査の陰性証明によって行動制限を緩和する「ワクチン・検査パッケージ」については、感染拡大の速度などを踏まえて「残念ながら適用しない」との認識を示した。

県によると、15日に発表した新規感染者のうち105人は、既に判明している感染者との接触が確認されている。残る101人は感染経路が分かっていない。県内の感染者は延べ1万5698人となった。

生徒1人の感染が判明していた鈴鹿市内の中学校では、この生徒と同じ部活動に所属する生徒や教員ら6人の感染が判明。県は部活動でクラスター(感染者集団)が発生した可能性も視野に調査を進めている。

このほか、利用者3人の感染が判明していた県内の介護施設でも新たに職員2人の感染を確認。この施設の感染者は5人となった。県は施設内で感染が広がったとみて接触者調査を進めている。

15日現在の病床使用率は16・6%で、前日から1・7ポイントの上昇。8人増の76人が入院している。自宅療養者は182人増の702人、宿泊療養者は3人増の71人。重症者はいない。

15日発表の新規感染者は四日市市で46人、鈴鹿市で38人、津市で35人、桑名市で19人、いなべ市で15人、名張市で11人、伊勢市で10人、伊賀市で8人、菰野町で7人、松阪市で3人、木曽岬町、川越町、亀山市、鳥羽市、県外で2人ずつ、東員町、朝日町、明和町、非公表で1人ずつ。