知られざる郷土史解説 津、郷土史家の浅生さんが本出版

【著書を紹介する浅生さん=津市安濃町の浅生さん宅で】

【津】三重県津市安濃町の郷土史家、浅生悦生さん(76)はこのほど、原始から近代まで津のさまざまな歴史を紹介した「知られざる郷土史3 津とその周辺」(A5判二段組み372ページ)を500部出版した。1冊2300円。

浅生さんは50年以上にわたって郷土史を研究し、現在三重郷土会常任理事。これまで200回を超える郷土史の講座や講演をしている。本書は平成29年に出版した「知られざる郷土史」、令和元年の続編に続く3冊目となる。

津にみる渡来系文化▽久居陣屋と城下▽津藩中興の明主、藤堂高兌▽香良洲神社の式年遷座、今をみる―など古代から近現代まで広範囲にわたる25編で構成している。

「津綟子―将軍家献上のお国名物」では、江戸時代に津藩で生産された織物「津綟子」について史料を基に解説。藩の献上品として品質を保持するためさまざまな禁令が出されたことや、明治期に衰退し「幻の織物」とされながら平成期に旧家などで発見され復元に取り組むグループがあることなどを紹介している。

浅生さんは「津には素晴らしい歴史があることを知ってもらい、興味を持って調べたり研究したりする人が出てくるといい」と話した。問い合わせは浅生さん=電話059(268)2671=へ。