岸田首相が伊勢神宮参拝 年頭記者会見 新しい資本主義への思い強く

【参拝者に手を振りながら参道を歩く岸田首相=伊勢市の伊勢神宮内宮で】

岸田文雄首相は4日、伊勢神宮を参拝した。首相の参拝は令和2年の安倍晋三首相(当時)以来、2年ぶり。参拝後の年頭記者会見では「新型コロナに打ち勝ち、国民にとって素晴らしい1年になるよう祈った」と紹介。「伊勢神宮を参拝し、新しい資本主義への思いを改めて強くした」と述べた。

岸田首相は正午ごろ、近鉄特急で宇治山田駅に到着し、一見勝之知事、田村憲久、鈴木英敬両衆院議員、鈴木健一伊勢市長の出迎えを受けた。外宮、内宮の順に参拝した後、神宮支庁で年頭会見に臨んだ。

岸田首相は会見で、今年のえと「寅(とら)」に「志を同じくする者同士が助け合う意味もある」と紹介。「困難な課題に立ち向かうには助け合いが必要。国民の声を聞きながら丁寧で寛容な政治を進める」と述べた。

「伊勢神宮は20年ごとの式年遷宮によって歴史をつないできた」と紹介した上で「我が国も資本主義の未来に向けて新たなプレーヤーが必要。全ての挑戦者を官民挙げて全面的にサポートする」と語った。

県政記者クラブからは、県が実現に向けて注力する「空飛ぶ車」への認識を質問。静岡工区の未着工が続いているリニア中央新幹線への対応と名古屋―大阪間の着工を前倒しする可能性についても尋ねた。

岸田首相は空飛ぶ車について「離島や中山間地の移動など、地域の課題解決に重要」とした上で「三重は全国のトップランナーと聞いている。意欲ある自治体と連携し、実装に向けて努力したい」と述べた。

リニアは「国交省も引き続き水資源問題で地域の理解と協力が得られるよう努め、早期実現に取り組む」などと説明。名古屋―大阪間の着工については「まずは品川―名古屋間の早期開通を目指す」と語った。

岸田政権での伊勢神宮参拝は初めて。オミクロン株の感染拡大が懸念される中で閣僚は同行しなかった。首相の伊勢神宮参拝は年始の恒例行事だが、昨年は菅義偉首相(当時)が感染拡大を受けて見送った。