半泥子は寅生まれ 茶わんや掛け軸トラずらり 三重・津の石水博物館、来年のえと企画展

【木村探元の「虎図」=津市垂水の石水博物館で】

三重県津市垂水の石水博物館で、来年のえと「寅(とら)」にちなんだ企画展が開かれている。来年2月13日まで。月曜休館(1月10日は開館、同11日と12月29日―1月3日は休館)。入場料大人500円。

同館を創設した津市出身の実業家で芸術家の川喜田半泥子は明治11年の寅年、中でも強運と言われる36年に1度の「五黄の寅」生まれ。終生誇りにし虎にちなんだ作品を多く残した。

会場には「銘とら大臣」の茶わんや愛蔵の掛け軸のほか十二支を題材にした香合など計33点が並ぶ。

古来虎は邪悪なものを遠ざける霊獣として中国などで大いに好まれた。狩野派の絵師木村探元の「虎図」は、本物を見たことがない時代に中国絵画に学んで描いた想像の虎だという。

家族で訪れた西が丘小4年の西屋響君(9つ)は「虎は目が鋭いイメージだけど、この絵は思ったより面白い顔」。憎めない丸顔の虎に、来年こその悪疫退散を願う。