廃棄される酒米をあられに 明野高と南勢糧穀、食品ロス減で商品化

【酒米の等外米を活用したあられ菓子「あらら」をアピールする作物部門の生徒ら=伊勢市の明野高校で】

【伊勢】三重県伊勢市の県立明野高校の生徒らが市内であられを製造する「南勢糧穀」などと協力し、あられ菓子「あらら」をつくった。生徒たちが取り組む酒造りの過程で廃棄される酒米を活用し、県産アオサの風味が香るサクサクした食感のあられに仕上げた。

同校生産科学科作物部門は昨年から、地元の酒蔵や酒販店などと連携し、純米吟醸酒を製造販売している。生徒が原料の酒米の栽培から醸造まで携わる中、粒が小さかったり、色が悪いことなどから酒造りに使えない「等外米」が廃棄されることが課題に。今季は酒米1200キロを収穫し、約240キロの等外米があった。

フードロスを減らすため、等外米を活用したオリジナル商品を作ろうと、作物部門三年生七人が南勢糧穀と協力し、2月から開発に着手。酒米を粉末にして県産もち米と混ぜ、あられ生地に活用した。食感をよくするため、酒米の配合を変えて試作を重ね、もち米だけでつくるあられより、サクッとした食感を出した。味付けには県食材を使おうと、伊勢エビや伊勢茶といった候補の中から、生産量全国一のアオサノリに決め、粉末にしてあられにまぶし、塩味に仕立てた。ユニークな商品名や包装も生徒がアイデアを出した。

前田心海(みなみ)さん(18)は「捨てられてしまう酒米が生かされうれしく思う。素朴な味付けなので、子どもからお年寄りまで幅広い世代に食べてほしい」と話した。

25グラム、130円。県内のスーパーぎゅーとら全店や、マックスバリュなどで販売。