
サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)と地域リーグの入替戦は18日、宮崎県と愛知県で2試合が行われ、今季JFL16位のホンダロックSC(宮崎)が、東海社会人リーグ所属で今年度全国地域チャンピオンズリーグ(CL)2位のFC伊勢志摩を3―2で退けてJFL残留を決めた。
JFL17位のFC刈谷(愛知)は関東リーグ所属で、全国地域CL優勝のCriacao Shinjuku(クリアソン新宿=東京)に0―4で敗れて東海社会人リーグ降格が決まった。
例年はJFLの下位2チームと全国地域CLの上位2チームが自動入れ替えとなるが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年JFLからの降格チームがなかったことや、一部の地域リ―グで予定通り試合が行えなかったことなどから今季に限り入れ替え戦が行われることとなった。

「前半の3失点悔やむ」
〇…2―3でJFLのホンダロックSCに敗れた東海社会人リーグのFC伊勢志摩は前半の3失点が痛かった。前半8分、相手に与えた直接フリーキックの場面で先制ゴールを許すと11分も直接FKから、29分には左CKから追加点を許した。キッカーを務めたホンダロックMF諏訪園の「キックの精度は分かっていたが…」と表情をゆがませる小倉監督。後半はパワープレーから活路を見いだし、上松、中田が相次いで得点して1点差に詰め寄っただけに、悔やまれる立ち上がりとなった。
〇…今季の東海社会人リーグは2位で終えたが、輪番枠で全国地域リーグチャンピオンズリーグの出場資格を手にして、2012年のクラブ創設以来初出場ながら準優勝。中南勢初のJFLチーム誕生まであと一勝としたが、09年からJFLで止まり続けたホンダロックの底力に屈した。試合後、泣き崩れる選手らの肩に手をやり、励ましていた小倉監督は「(地域リーグを)突き抜けるにはまだ足りないところがある。選手らも痛感したはず。また1つ強くなるしかない」と前を向いた。
