三菱重工、松阪工場を健栄製薬に売却 MSJ尾翼の量産拠点

【松阪】三菱重工業(東京都千代田区)は17日までに、三重県松阪市広陽町の工場の一部を健栄製薬(大阪市)に売却した。

三菱重工業は松阪工場を国産ジェット旅客機「三菱スペースジェット(MSJ)」の尾翼を量産する拠点としていたが、MSJの開発中断で事業化が見通せなくなっている。売却は松阪中核工業団地内の約84000平方メートルの土地と建物。譲渡額は非公表。

健栄製薬はアルコール消毒液「手ピカジェル」で知られ、同工業団地内と大阪、和歌山の3工場で医薬品やアルコール消毒液を製造している。工場取得は生産能力の増強が狙い。

竹上真人市長は「今後の成長が期待される飛行機産業の拠点として期待していたところであり非常に残念」としつつ、「健栄製薬は新型コロナウイルス感染防止に大きく貢献された。今後も成長が期待される健康関連分野の製品開発・生産に取り組まれるなど、引き続き市内産業をけん引していただくよう期待している」とコメントした。