あさま小菜収穫ピーク 伊勢で冬の伝統野菜「食感、香り良く」

【「あさま小菜」を鎌で収穫する東原さん=伊勢市朝熊町で】

【伊勢】三重県伊勢市の朝熊山の麓で栽培されている冬の伝統野菜「あさま小菜」の収穫が最盛期を迎えている。

あさま小菜はアブラナ科の一種で、漬物の材料として使われる。市内で寒冷な朝熊山麓の四郷地区で古くから栽培が続けられ、漬物にするとシャキシャキとした食感が特徴。この時季だけの伝統食として親しまれている。

50年以上栽培する東原喜美代さん(79)=同市一宇田町=の畑でも収穫を進めていて、30センチほどの青々とした小菜を1株ずつ鎌で刈り取っていた。先月下旬から霜が降り始めたことで、葉が柔らかくなり、おいしさが増してきたという。東原さんは「毎年みんな楽しみに待っていてくれる。食感と香りがよく、あったかいご飯と食べると最高ですよ」と話していた。

収穫と出荷は来年2月まで続き、出荷した小菜は、漬物に加工され、地元のスーパーなどで販売される。JA伊勢によると、同地区で9軒の農家が栽培し、例年並みの約2000キロの出荷を見込んでいる。