三重大の朴恵淑副学長 COP26参加で展望講演

【講演する朴氏(左端)=津市栗真町屋町の三重大学で】

【津】三重大学特命副学長で10月に世界保健機関(WHO)アジア・太平洋環境保健センターの初代所長に就任した朴恵淑氏(67)の講演会「COP26(グラスゴー気候合意)~気候危機とカーボンニュートラル社会」(同大と都市環境ゼミナール主催)が14日、津市栗真町屋町の同大であった。朴氏が先月参加した英国グラスゴーのCOP26で感じた思いや今後への展望を話し、約60人が聴講した。

朴氏は平成9年に国連で採択された京都議定書、同27年のSDGs策定やパリ協定から今回のCOP26に至る流れを紹介。合意事項の一つでCO2排出枠を先進国と発展途上国が取引するカーボンプライシングについて「日本は遅れている」と指摘し「知恵を使ってもっと効率よく減らす仕組みを考える必要がある」と述べた。

政府代表団に18歳の若者を入れている他国の例を挙げ「若い人を入れ発言させれば日本のプレゼンスが上がる」と若者の参画を重要事項に挙げ「グローバルな発想を持ってローカルでアクションを取らなくてはだめ。産官学それぞれが役割を考えれば三重モデルができる」などと述べた。

また来年が四日市公害の判決から50年であることに言及し「この地域で忘れていけない四日市公害を次の世代の若い人たちに伝える義務がある」と強調した。