県債管理基金積み立てへ 来年度当初予算で三重県

【総括的質疑に臨む予算決算常任委=県議会議事堂で】

三重県議会予算決算常任委は14日、来年度当初予算の要求状況に対する総括的質疑を実施し、10人が登壇した。高間伸夫総務部長は財源不足を理由に見送ってきた県債管理基金への積み立てを来年度当初予算では計画通りに実施する考えを示した。杉本熊野委員(新政みえ、4期、津市選出)への答弁。

杉本委員は要求額と歳入見込みの差が前年度より縮小したことを踏まえつつ、県債管理基金の積み立て不足があることなどから「実際はそれほど余裕はない」と指摘。予算編成に対する姿勢を尋ねた。

高間部長は県債管理基金への積み立て不足が本年度末時点で105億円に上る見通しを示して「積み立ての見送りはやめた方が良いと思っている」と説明。「県債ばかりに頼らないようにしたい」と述べた。

県は将来的な借金返済に向けて毎年度の当初予算で県債管理基金に一定額を積み立ててきたが、平成29年度以降は財源不足を理由に積み立ての一部を見送るなど、計画通りには積み立てていなかった。

高間部長は三重とこわか国体などの大規模な支出が一段落し、財政難が解消しつつある状況を答弁に反映させたとみられる。県は計画に定めた約91億円の全額を来年度当初予算の段階で積み立てる方針。

また、小島智子委員(新政みえ、3期、桑名市・桑名郡)は県の首都圏営業拠点「三重テラス」(東京)に関連する要求額が前年度比約4千万円増の約1億3700万円に上る理由について尋ねた。

島上聖司雇用経済部長は来年度末に更新期限を迎える三重テラスの撤退や移転に必要な原状回復費が要求の増額分に当たると説明。移転に伴う内装の施工費を1200万円と見込んでいることも明かした。

小林正人委員(自民党、4期、鈴鹿市)は年間1億6千万円に上るとされる海岸漂着ごみの撤去費について「ごみが出てからではなく、撤去の個別枠を設定しておけば迅速に対応できるのでは」と提案した。

水野宏治県土整備部長は「多岐にわたる公共土木の維持管理が柔軟に対応できない可能性があるため、予算は現状の置き方とさせていただく」としつつ「予算の説明では内訳を示せるようにする」と述べた。

東豊委員(草莽、3期、尾鷲市・北牟婁郡)は県立図書館の図書購入費が「全国最下位レベルだ」と指摘し、増額を要請。岡村順子環境生活部長は前年度比約700万円増の2500万円を要求したと説明した。

この日は、川口円(新政みえ、1期、津市)、野村保夫(自民党、2期、鳥羽市)、野口正(同、2期、松阪市)、今井智広(公明党、4期、津市)、山本里香(共産党、2期、四日市市)、稲森稔尚(草の根運動いが、2期、伊賀市)の各委員も質疑した。