「伊賀百筆」31号発刊 創刊27年、休刊へ

【「伊賀百筆」第31号】

【伊賀】地域誌「伊賀百筆」第31号(税込み1500円、A5判291ページ)が十日、発刊された。創刊から約27年を経て、同号を最後に休刊する。

同誌は平成七年、上野印刷(伊賀市49町)が文化芸術活動を支援するメセナ事業として発刊。同14年の第十号で同社の資金提供が終わり、第11号からは有志が購読会員の会費や広告掲載、寄稿者カンパで経費を捻出して運営してきた。同27年度「三銀ふるさと三重文化賞」を受賞している。編集委員は六人。

今号の特集は、伊賀市へ移り住んだ家族を取り上げた「移住・交流」と、帝国書院「小学校社会科地図帳」を作成した同市出身の辻本芳郎東京学芸大名誉教授を巡る「辻本芳郎という学者」。

創刊号から連載している福田和幸さんの「伊賀文学風土記」は「コロナ禍から生まれた表現」がテーマ。伊賀文学振興会が募集した「マイ・ストーリー伊賀」コンクール最優秀賞に選ばれた森永侑樹さんの「僕の育休俳句手帳」を掲載している。榊太基さんは祖父の榊莫山さんを回顧しながら伊賀市キャラクター「いが☆グリオ」誕生をつづる。

編集兼発行人の北出楯夫さんは「書き手を育てるために、発表の場を提供することを一つの使命とした」「やり切ったという満足感にひたっている」と編集後記に記している。

千部発行。会員に届ける他、伊賀、名張両市の書店で販売する。問い合わせは北出さん=電話0595(21)2145=へ。