
【度会郡】三重県南伊勢町道行竈の地域活性化や耕作放棄地解消を目的とした日本酒プロジェクトに取り組むNPO法人「チーム道行竈」は24日から、自分らで栽培した酒米「神の穂」を醸造した「純米吟醸 道行竈」の販売を始める。3年目の今年は酒米の等級検査で初めて一等を取得。島田安明会長(69)は「一等を目指して米作りをしてきたので何よりもうれしい。その米で造った酒を楽しんでもらえれば」と話している。
耕作放棄地を復田した35アールの水田で酒米を栽培し、伊賀市の若戎酒造が醸造を担当。魚料理との相性が良く、フルーティーな香りと口当たりの良さが特徴という。約1300本限定で720ミリリットル入り1980円。一升瓶は150本限定で3960円。
1年熟成されたまろやかなお酒と出来立てのフレッシュな新酒の飲み比べを楽しんでもらおうと、令和2年度産と同3年度産のセット(4千円)も用意した。
コシヒカリ「道行竈のお米」の栽培は今年で2年目を迎え、作付面積を昨年の2倍となる90アールに増やした。今年の新米も出来が良く、2キロ入り900円、3キロ入り1200円。
本年度、南伊勢ブランドに認定された純米吟醸とお米は、同町道行竈の販売所とオンラインショップで取り扱うほか、町内の慥柄郵便局や島津郵便局でもお米を購入できる。販売所の営業時間は午前9時|午後5時。水曜は定休日(来店前に事前連絡が必要)。
島田会長は「今後は後継者をつくり、活動を広げたい」と抱負を語った。
問い合わせはチーム道行竈=電話080(2655)3865=へ。