コロナ禍の南海トラフ想定 地震と津波、防災訓練 伊勢総合病院で医師、自衛隊 三重

【自衛隊ヘリによる傷病者の搬送受け入れ訓練=伊勢市の市立伊勢総合病院で】

【伊勢】三重県伊勢市の市立伊勢総合病院で9日、コロナ禍の南海トラフ地震を想定した総合防災訓練が実施され、医師や看護師をはじめ、消防隊や自衛隊、近隣住民ら計約200人が参加した。

訓練は、南海トラフを震源とした震度6強の地震と津波が発生したと想定。県内で1日10人ほどの新型コロナ感染者が出ている状況とした。

地震発生後、院内に災害対策本部を設置し、情報伝達の手順を確認。傷病者役の住民らの受け入れ訓練では、医師や看護師らが、治療の優先順位を決めるトリアージと合わせて、発熱チェックや新型コロナの感染を調べる抗原検査などを行った。感染症の疑いがある場合は、専用のエリアに誘導し、防護服を着けた医師と看護師らがPCR検査や処置をした。コロナ症状がない軽傷者にも陽性者との接触歴や健康状態の確認を徹底した。

屋上ヘリポートでは、陸上自衛隊明野駐屯地のヘリコプターで搬送されてきた重傷患者役の受け入れや、救援物資などの搬送訓練もあった。

原隆久院長(65)は「ウイルスが入り込めば、病院の機能がまひしてしまうので、感染症対策は徹底する。今回の訓練で課題を洗い出し、改善を図りたい」と話した。