富士山捉えた写真40点 志摩で泊さんが個展 三重

【「浮き富士」を撮影した作品と泊さん=志摩市大王町波切の大王美術ギャラリーで】

【志摩】三重県志摩市大王町波切の大王美術ギャラリーで、同市の写真家、泊正徳さん(72)の写真展「伊勢志摩から拝(み)る富士山」が開かれている。20日まで。火、水曜日は休館。

日本写真協会員の泊さんは教員を退職後、本格的に写真を始めた。伊勢志摩の魅力を再発見してもらおうと風景や伝統文化、祭り、伊勢神宮などを撮影し、会員制交流サイト(SNS)で発信している。

伊勢志摩から直線距離で200キロ以上離れた富士山を撮る写真家としても知られ、12年かけて志摩、鳥羽、伊勢市や明和町の海岸で探した撮影ポイントは16カ所。早朝から現場に出掛け、時間や天候によって表情を変える富士山の姿を撮り続けている。

同展には富士山の真上から昇る太陽と夫婦岩を切り取った作品や、かさ雲に覆われた富士山など40点を展示。中でも目を引くのは、海岸から見た富士山が浮き上がったように見える「浮き富士」を捉えた10点。海水と水面近くの空気との温度差によって光が屈折して起こる蜃気楼の一種「浮島現象」で、鳥羽市と志摩市の海抜0メートルの海岸でしか撮影できないという。

泊さんは「全国で鳥羽、志摩の海岸線でだけ浮き富士が見えることを知ってもらいたい。これからも体が動く限り新しい撮影地を探し、富士山を撮り続けたい」と話した。