伊勢萬 クラフトウイスキーを発売 伊勢志摩地域で初 三重

【クラフトウイスキー「神路」を手にする角谷さん=伊勢市小俣町明野の伊勢萬で】

【伊勢】三重県伊勢市の酒造会社「伊勢萬」が、伊勢志摩地域で初のクラフトウイスキー「神路(かみじ)」を今月発売した。

地元で長年親しまれる焼酎「光年」をはじめ、地域食材を使った芋焼酎やクラフトジンなど、同市の清流宮川などの伏流水を使い、さまざまな蒸留酒を手掛ける同社。ウイスキーの製造は、昭和59年の創業時からの夢だったが、当時はウイスキーの製造免許を取得することが難しく、断念していた。

それでも「いつか伊勢でウイスキーをつくりたい」と情熱を持ち続け、今年6月に念願の製造免許を取得。これまで焼酎づくりで培った蒸留の技術と経験を、同じ蒸留酒であるウイスキーに生かした。同社の伊勢蒸留所で蒸留したモルトウイスキーと、貯蔵庫のバーボン樽(たる)で13年熟成させたカナダ産蒸留酒グレーンスピリッツをブレンドし、一本一本手作り。甘い香りと柔らかな口当たりのウイスキーに仕上げた。

「神路」の名称は、歌人西行が、伊勢神宮内宮を流れる五十鈴川上流の神路山と月の光を詠んだ和歌にちなんだ。

製造開発リーダーの角谷明彦さん(47)は「ウイスキーへの長年の思いと共に、丁寧につくり上げた。まずは一対一の水割りで、香りを立たせて味わって」と話す。700ミリリットル入り5千円(税込み)。同社オンラインストアや全国の酒販店で販売。

問い合わせは伊勢萬=電話0596(37)4195=へ。