海女のおやつ「きんこ」作り最盛期 三重・志摩の特産品

【天日干しされた「きんこ」=志摩市阿児町国府で】

【志摩】海女や漁師のおやつとして知られる干し芋「きんこ」作りが三重県志摩市で最盛期を迎えている。来年2月ごろまで、県内を中心に約1万袋を出荷する見込み。

きんこはサツマイモの一種「隼人芋」の皮をむき、釜で炊き上げて数時間蒸らし、1―1・5センチの厚さに切って10日ほど天日干しにする。ねっとりとした食感が特徴で、かめばかむほどイモの甘みを楽しむことができる。

同市阿児町国府の片山一豊さん(53)の干し場には、太陽の光を浴びたべっ甲色のきんこがずらり。JA伊勢旧安乗経済店舗では、職員らが出荷前の検品作業に追われている。

JA伊勢によると、市内では約20軒の生産者が隼人芋を栽培し、手作業できんこを作っている。今年はイモの出来が良く、11月後半がきんこの天日干しに適した天候だったため、品質はよいという。

担当者は「そのまま食べてもトースターで表面を焼いてもおいしい。いろんな食べ方で味わってもらえれば」と話した。