鈴鹿 サッカー場建設撤回を 市民団体、市長に署名提出 三重

【会員からサッカースタジアム建設反対の署名を受け取る末松市長(左)=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市住吉町の県営都市公園「鈴鹿青少年の森」に、民間チームがJリーグ規格のサッカースタジアムを建設する計画に反対する市民団体「鈴鹿青少年の森を愛する会」は2日、同市役所で、末松則子市長に7878人の署名と、建設の白紙撤回を求める申し入れ書を提出した。

同会は野鳥観察やランニング、ジョギングなどで公園を利用する市民ら13人が呼び掛け人となり、9月に設立。「市民や利用者への説明がない」「森には絶滅危惧種も生息しており、生物の多様性が破壊される」などと訴え、約2カ月にわたって署名活動を続けてきた。

この日は、呼び掛け人13人のうち9人が出席し、末松市長に署名簿と申し入れ書を手渡した。

会員らは「署名活動をする中で、『(建設計画を)知らなかった』という声が非常に多かった」「サッカー場の建設自体には反対していない。なぜ貴重な自然の宝庫のあの森なのか」「途中でチーム運営会社に何かあったら、市が責任を負う可能性があるのではないか」など、それぞれの意見を述べた。

末松市長は「利用者の意見を聞くのが遅かったことは大いに反省する。近隣自治会から反対がなかったことから、おおむね理解してもらえていると理解していた」「Jリーグの規約が変わる中で、青少年の森の活用が浮上した」「資金面については自己資金という約束で書類契約している。税金は使わない」と答えた。

サッカースタジアムの建設計画を進めるのは、Jリーグ参入に向け、市を拠点に活動する日本フットボールリーグ(JFL)所属のクラブチーム「鈴鹿ポイントゲッターズ」の運営会社アンリミテッド(吉田雅一社長)。

市が県の使用許可を得た公園の一部約5万平方メートルを無償で借り、敷地内に観戦客5千人収容のスタジアムとクラブハウス、多目的グランドなどを整備する計画。現在のところ着工のめどは立っていないが、令和5年2月完成を目指す。

併せて同日、同会は市議会に「鈴鹿青少年の森の自然を壊してサッカー場を造ることに関する陳情書」を提出した。