「循環型畜産」活動を報告 明野高と伊勢屋精肉店 食品廃棄物を飼料に利用 三重

【食品廃棄物を活用した養豚飼料開発の取り組みを発表する畜産部門の生徒ら=伊勢市の明野高校で】

【伊勢】日本たばこ産業(JT)が実施する「SDGs貢献プロジェクト」で、今年の助成対象に選ばれた三重県伊勢市の県立明野高校と伊勢屋精肉店らの取り組み「持続可能な養豚モデルの構築」事業の報告会が11月29日、同校で開かれた。

同プロジェクトは、同社の地域貢献活動として昨年から全国で実施。持続可能な地域社会の発展に向けた活動に取り組む企業や団体に、助成金を交付している。同校の事業は「環境保全」の分野で、助成が決定した。

同校畜産部門は、生徒らが校内の豚舎で黒豚を肥育し、年間約百頭を出荷。ブランド豚「伊勢あかりのぽーく」として、地元の伊勢屋精肉店で販売している。市内でクラフトビールを製造する二軒茶屋餅角屋本店が、ビールの醸造過程で出るモルトかすを産業廃棄物として処理していたことに着目し、2017年から、モルトかすを養豚飼料に活用する研究を開始。ほかの食品会社からも廃棄物として処理されていた酒かすや菓子くずを譲り受け、食品廃棄物を活用した飼料の開発による「循環型畜産モデル」の構築に力を注ぐ。

報告会には、JT津支店の西川雅彦支店長や明野高生、地元関係者らが出席。畜産部門3年の木内昭吾さん(17)、福田咲蘭さん(18)らが、これまでの地域との連携や飼料開発の取り組みを紹介し「畜産業を持続可能で魅力ある産業にする取り組みを全国に広げたい」と発表した。

西川支店長は「今回の助成を活動に役立ててほしい。地域活性と環境保全という目標を達成する力添えになれば」と述べた。