伊勢工業高 金属の欄間製作 茶道部茶室に設置 三重

【手作りした金属製の欄間を披露する建築科の生徒ら=伊勢市の伊勢工業高校で】

【伊勢】三重県伊勢市の県立伊勢工業高校建築科の生徒らが、校内の茶室に取り付ける金属製の欄間を製作した。欄間は一般的に木材を使用するが、「金属と木材の融合」をテーマに、新発想でユニークな欄間に仕上げた。

3年生の課題研究の授業の一環で、4月から生徒8人が協力して取り組んだ。欄間は縦25センチ、横1メートル43センチ。茶道と関わり深い植物の桜や紅葉、梅の図柄をデザインした。厚さ0・27ミリの金属板を幅5ミリに切り分けた部品を、ペンチやピンセットを使って細工。デザイン画に沿って花びらや葉の一枚一枚を形づくり、半田付けで接着し、和の空間と金属素材の調和を考えて仕上げた。

同校の茶道部の茶室は、平成26年度に当時の三年生が設計を担当し、それを基に建てられたが、欄間部分は空いたままになっていた。そこで、ほかにはない独自の欄間をつくろうと、板金の技術を生かして製作。欄間は左右2カ所あり、昨年の3年生が片方を仕上げ、今年の3年生が残りを完成させた。

生徒らがこのほど、出来上がった欄間を茶室に取り付け披露した。リーダーの大西冬真さん(17)は「細かい作業が多く、根気と集中力が必要で大変だった。卒業しても母校に作品が残り、うれしく思う」と話した。