志摩・阿児町のサンライフあご 温水プール施設解体へ 老朽化で継続困難に 三重

【解体が決まった温水プール棟=志摩市のサンライフあごで】

【志摩】三重県志摩市の橋爪政吉市長は25日の定例会見で、老朽化に伴い解体撤去が検討されていたサンライフあご(阿児町鵜方)の1階健康増進センター温水プール施設について、安全性を理由に20日付で閉館したことを明らかにした。来年4月以降に解体工事を進める方針としている。

施設は平成9年5月に開設。25メートルプールと児童用プール、ジャグジーなどを備えており、19年度からは指定管理者制度の導入により三幸・スポーツマックス共同事業体が管理運営を続けていた。令和2年度の年間利用者数は3万3734人、会員数は849人だった。

市健康推進課によると、今月8日から施設の柱やはりなどの劣化状況を調査した結果、ほとんどの箇所でサビや腐食による鉄骨の目減りなどが確認され、安全性を担保した使用継続が難しいと判断した。

来年3月末まで立ち入りを制限し、4月1日からは施設全体の改修工事に併せてプールの解体を進める。

施設を巡っては、利用者らによる「温水プールの存続を求める会」が17日、存続を求めて8070人分の署名を橋爪市長宛てに提出したばかりだった。

橋爪市長は18日夕に調査報告を受けたとし、「健康増進の場や地域コミュニティーとしての成果をいただいていたと認識している。苦渋の決断だが市民の安全性を最優先とした」と説明。他に3カ所の市営プールがあることから、今後は既存施設の温水化や代替施設の新設を含めた調査や研究を進めていく考えを示した。

同会の助田恵哉代表(67)は「突然の決定で力が抜けた思い。どんな形でもいいので温水プールを残してもらえたら」と話していた。