機器納入で第三者供賄 元講師に懲役1年2月求刑 三重大病院事件

三重大医学部付属病院臨床麻酔部の手術室などに設置される医療機器の選定を巡り、同部元教授の亀井政孝被告(55)=詐欺罪で起訴=と共謀し、便宜を図る見返りに賄賂を贈らせたとして、第三者供賄罪に問われた同部元講師で医師の松成泰典被告(47)の論告求刑公判が25日、三重県の津地裁(柴田誠裁判長)であり、検察側は懲役1年2月を求刑し、結審した。判決は12月28日。

起訴状によると、亀井被告と共謀し、日本光電工業製の生体情報モニターを納入する見返りとして、亀井被告が代表を務める一般社団法人BAMエンカレッジメントの口座に200万円を振り込ませたとしている。

検察側は論告で、日本光電に寄付を求めるメールを送ったことについて「利害関係があることを十分理解した上で送信している。ほう助犯ではなく、共同正犯が成立する」と指摘。「公務の公正性や社会の信頼を大きく損ねた」と非難した。

弁護側は「亀井被告の強い圧力の下、メールを送信した」と主張。振り込まれた賄賂については「入金先や時期、使途も知らされていなかった。共同正犯ではない」として執行猶予付き判決を求めた。