従業員にパワハラか 伊勢の老人ホーム 給与未払い疑いも 三重

【従業員へのパワハラや入所者への虐待行為の疑いがある住宅型有料老人ホーム施設=伊勢市朝熊町で】

【伊勢】三重県伊勢市朝熊町の住宅型有料老人ホーム「うらら」で、従業員に対する暴言や暴力といったパワハラ行為や給料の未払いがあった疑いがあることが25日、元従業員男性への取材で分かった。男性は「人格を否定された。適切な処分を望みたい」として市や県、労働基準監督署に対して調査を求めている。

男性は令和元年11月から約2年間勤務。この間、勤務時間の内外を問わず代表取締役男性から日常的に「お前になんか人権はないんや」「お前の顔を見ると殴りたくなる」などと暴言を受けたり、仕事上のミスに対する「罰」と称して殴る蹴るの暴行やエアガンを背中に撃つといった行為のほか、ボクシングのミット打ちや飲食店での支払いなどを強要されたという。

このほか給与明細の額面より低い額での給与支払いや残業代の未払いなどがあったほか、休日も頻繁に電話で呼び出されるなど行動を管理されていたという。また入所者に対しても、水のシャワーをかけたり食事を抜くなど虐待に近い行為があったと主張している。

男性は「別の従業員の前で見せしめのように暴行を受けてまるで奴隷のようだった」と振り返り、「入所者にも危険が及んでいる。しっかりした調査と適切な処分を求めたい」とした。

うららは同施設のほかに小俣町本町でデイサービス施設を運営している。施設関係者は取材に、「答えられる立場の人間が不在で返答できない」としている。

市介護保険課の担当者は男性からの訴えを把握しているといい、「関係機関と整理して事実確認を進めていきたい」と話している。