三重大病院 感染症危機管理センター開所 院内感染のリスク軽減

【CT検査室を紹介する伊佐地病院長=津市江戸橋2丁目で】

三重県津市江戸橋二丁目の三重大医学部付属病院で25日、感染症患者らを診断し、重症度を判断する施設「感染症危機管理センター」が開所した。新型コロナウイルスへの感染が疑われる患者に、他の来院者や医療従事者の安全を確保しながら治療できる。

センターは延べ床面積約196平方メートルの鉄骨造り2階建て。1階には待合室や診察室、コンピューター断層撮影(CT)の検査室、医療従事者らのスタッフルームがある。ウイルスの拡散を防ぐため、空気の陰圧が可能で、患者を診察し、重症度を判断する。

2階は多目的室で、感染症流行期に、入院先が決まるまでの短期間、患者を治療する処置室として活用する。最大5床まで運用できる見込みで、うち2床は酸素投与する設備がある。平時には、研修や会議など職員の共用スペースとして活用する。

同病院によると、隔離した施設で診断や治療を実施することで、院内感染のリスクを軽減できる。新型コロナウイルスの再拡大に備えて文部科学省の補助金約1億円を含む約1億7千万円を投じ、施設を整備。5月25日に着工し、10月29日に完成した。

センター前で開所式があり、伊佐地秀司病院長が医師や看護師らに「センターが県における感染症の司令塔として機能していけるよう頑張りたい」とあいさつした。伊藤正明学長や伊佐地病院長らがテープカットし、施設内を見学した。