不当要求に氏名公表で対応 津市長「公正条例」案を発表

【不当要求への対応方針を定めた条例案を発表する前葉市長=津市役所で】

【津】津市職員が元自治会長に便宜を図っていた問題の再発防止を図るため、前葉泰幸市長は22日の定例記者会見で、暴力や脅迫などを伴う不当要求への対応方針を定めた「津市公正公平な市政の確保に関する条例案」を発表した。不当要求が続いた場合、市長が不当要求をした人の氏名を公表するとしている。29日の市議会12月定例会に提出する。可決されれば年内にも施行する。

市によると、条例案は職員の責務を定めると共に、市民や団体から公正公平な市政の遂行への協力を得るため、要望の記録や公表の方針を規定。8月11日から約1カ月間実施したパブリックコメント(意見公募)で集まった意見109件を踏まえて条項を修正した。

条例案では、市長や副市長らを含めた職員の責務として「市民全体の利益を考えて、公正公平な職務を遂行する」と明記。市民や団体からの要望は記録し「公正公平な市政に重大な影響を与えるおそれのあるものは概要を公表する」としている。

加えて、暴力や脅迫などを伴う不当要求に対しては「毅然(きぜん)とした態度で対応し、拒否しなければならない」と規定。市長は必要に応じて、不当要求をした人に警告し、警告しても不当要求が続いた場合は氏名や不当要求の概要を公表することも盛り込んだ。

条例案とは別に施行規則で、利害関係者との旅行やゴルフ、金品の受け取りなどを禁止行為として定める予定。公益通報者が特定されるおそれのある情報を公開してはならないことや、不当要求に対応する「公正職務推進委員会」を設置することなども規定する。

前葉市長は「これがスタート」と強調。「自浄機能を維持する組織体制を整え、透明性が図られているという組織をどう作り上げるかが大きな第二ステップになる。条例がまた自らにかかってくるなというふうに気を引き締めている」と述べた。