石原円吉賞に1人と2団体 伊勢志摩国立公園の保全活用 鳥羽で授賞式

【石原円吉賞を受賞し、表彰状を贈られた(前列右2人目から)山川さん、寺田代表、上田会長=鳥羽市の鳥羽マリンターミナルで】

【鳥羽】三重県鳥羽市の鳥羽マリンターミナルで19日、伊勢志摩国立公園の保全や活用に継続して取り組む個人や団体を表彰する「石原円吉賞」の授賞式があり、本年度の受賞者で海女彫刻家の山川芳洋さん(70)=志摩市=や「鳥羽恐竜研究振興会」(鳥羽市)の寺田直喜代表(78)、「横輪町活性化委員会」(伊勢市)の上田和夫会長(69)に表彰状と記念品が贈られた。

同賞は同公園の指定に尽力した初代伊勢志摩国立公園協会長の石原円吉(1877─1973年)にちなみ、同協会が平成30年度に創設。同公園の文化の継承や適正な活用、動植物の保護、美化清掃に取り組む人や団体が対象で、4回目となる今回は他薦によって募集した8件の候補の中から1人と2団体を選んだ。

山川さんは地域のクスノキを使って制作する海女の木彫りがさまざまな施設などに展示され、海女文化や伊勢志摩の魅力を発信。志摩・民俗歴史文化を研究し、書籍を出版している。鳥羽恐竜研究振興会は、鳥羽市内で発見された鳥羽竜骨化石やイグアノドン類恐竜足跡化石現場の保護活動に加え、学術調査研究や体験学習活動に取り組む。

横輪町活性化委員会は、横輪桜や横輪いもなど地域の自然を生かして催しを企画するなど地域経済の活性化にとどまらず、耕作放棄地の減少や景観保全、高齢者の生きがいづくりに努めている。

式には中村欣一郎市長ら関係者が出席し、選考委員で皇學館大学の櫻井治男名誉教授が講評。同協会の山本教和会長が受賞者に表彰状を手渡した。第3回同賞受賞団体「島の旅社推進協議会」の山本加奈子事務局長による講演もあった。

山川さんは「地域にたくさんの人が来てくれる手助けができれば」、寺田代表は「研究を進めながら浸食が激しい現場の維持にも力を入れたい」、上田会長は「自然を生かしながら地域の宝物を掘り起こし、地域活性化を継続していきたい」と今後の抱負を語った。