培窯の手法で制作した器 古民家備伊巣で津市出身林さん作陶展 三重

【作品を紹介する林さん=津市一志町の古民家「備伊巣」で】

【津】三重県津市出身の陶芸家、林秋実さん(67)=長野県伊那市=の作陶展が19日、津市一志町高野の古民家「備伊巣」で始まった。墨やもみ殻でいぶす培窯の手法で制作した器や花入れなど約200点を展示・販売している。25日まで。

林さんは一志町波瀬出身。大学卒業後栃木県で益子焼の修業を積み昭和60年に故郷に開窯。15年前から伊那市高遠町に移住して制作しており年一回同所で里帰り展を開いている。

波をイメージした線を彫り白泥を埋め込んだ大皿、わらを巻いて模様を付けたつや消しの香炉、ろくろ目を付けた湯飲みなどのほか、いぶした後さらに灰を吹き付けて焼成し青銅のような風合いを出した大鉢などがある。

同所での里帰り展を心待ちにする人は多く、愛知や大阪から訪れる人もある。林さんは「たまたま出た色が面白いとそれを追求し出す。使い心地を考えて作っているので手にとって何に使おうかとイメージしてもらえたら」と話した。