鈴鹿・考古学博物館 史跡伊勢国分寺を紹介 軒瓦再現や周辺の出土品展示 三重

【伊勢国分寺跡とその周辺遺跡について紹介する展示の数々=鈴鹿市国分町の市考古博物館で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市国分町の市考古博物館はこのほど、企画展「伊勢国分寺とその周辺―地域の遺跡を知る―」を開き、同町の伊勢国分寺跡や周辺の10遺跡から出土した奈良時代(710―794年)中心の遺物113点を展示した。12月12日まで。

国分寺は奈良時代に聖武天皇の命令で全国に建立された。伊勢国分寺跡は大正11年に国の史跡として指定を受け、市は昭和63年から平成20年にかけて、断続的に範囲確認調査などを実施。現在は約4万8千平方メートルを史跡伊勢国分寺跡歴史公園として一般開放している。

展示では、屋根から落下した状態で見つかった軒瓦を落下前の状態で再現し、どうやって瓦がふかれていたのかを紹介。軒瓦は伊勢国分寺独自のハスの花や唐草文様があり、主要な建物や築地塀に使用されていたという。

そのほか、政治を行う場所や税として収められた稲を保管する倉庫などがあった狐塚遺跡から出土した飛鳥時代の須恵器は、岸岡町の窯跡から出土した須恵器と同様と見られ、関わりがあったことをうかがい知ることができる。

同館では「展示を見て当時の風景を想像しながら公園を散策してもらえれば」と話していた。